「杜仲」という植物について
杜仲は、正式な学式名をEucommia ulmoidesという植物です。
杜仲は、中国から東南アジア方面に広く生息する巨木型の植物です。杜仲科トチュウ属トチュウに分類されます。植えてから30年ほどで巨木に育ちます。
中国では、四川、陝西、湖北、河南、貴州、雲南などの各省に多く分布されています。
原産のものは、古来より、漢方薬として重宝されており、『神農本草経』という書物にも登場しています。
『神農本草経』とは、中国の後漢から三国時代の間に成立した薬物書で、約2000年も前に書かれた医食同源の原点とも言える書物です。これは、世界最古の薬学書と言われています。
6世紀初め頃に改訂されて、『神農本草経』3巻になり、さらに『神農本草経集注』7巻まで著されました。これが『集注本草』と言われる書物で、その後も、この書は、中国の医療に携わる医師たちの間に受け継がれています。
杜仲は、樹皮の部分を乾燥させて、副作用の少ない上薬として使われてきた歴史があります。
杜仲は、日本にも古来より伝わってきました。奈良から平安時代の間に、遣隋使などの手によって伝わったのがはじまりと考えられています。
日本で、杜仲が栽培されるようになると、杜仲は、おもに強壮強精剤として服用されていたそうです。